ゴナールF

ゴナールエフ皮下注用とは、不妊治療に使われる排卵誘発剤の一種で、主に女性の排卵障害や多嚢胞性卵巣症候群などによる無排卵や希発排卵の治療に使用されます。ゴナールエフとは別名「遺伝子組換えヒト卵胞刺激ホルモン(FSH)製剤」といい、脳の視床下部や下垂体に働きかけ、卵巣からのホルモン分泌を促し、卵胞を成長させる役割があります。

排卵誘発剤は、飲み薬の「経口タイプ」と、注射で投与する「皮下注射タイプ」の2つに分かれますが、ゴナールエフは主に注射によって投与しますので、ゴナールエフ皮下注用と呼ばれています。また、ゴナールエフは定められた期間中、毎日注射を打つ必要があり通院が負担にならないよう、自宅で自己注射をすることも可能です。


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打ち方についてです。

まず右上をクルクル回すと


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目盛りが上がっていきます。

25ずつなので、1度回すと25,また少し回すと50,次に75となります。

①目盛りを合わせたら、キャップを取ります。

②注射を打つ皮膚を消毒し、少し乾かす(10秒ほど)

③肉をつかむ(私的には肉をよりつかみさらに、座って打った方が痛くないです)

④注射針をうつ

⑤目盛りが0になったことを確認して終了

という感じです。

メノピアに比べたら痛みはゼロに近いです。


また、ゴナールエフ皮下注用は女性の不妊治療だけでなく、男性の「性腺機能低下症」の治療薬としても使われています。性腺機能低下症とは、性腺刺激ホルモンである「ゴナドトロピン」の分泌量が少ないために起きる病気です。

ゴナドトロピンの欠乏は「無精子症」や「乏精子症」も引き起こします。これらの治療をするためにゴナールエフ皮下注用を投与することでゴナドトロピンが増え、精子の形成を改善することができます。このようにゴナールエフ皮下注用は、男女ともに不妊治療の場で使われ、妊娠の可能性を上げてくれます。